2024年3月に正式リリースされたRiumは、ゲーム制作会社トランスリミット社が提供する新しいメタバースプラットフォームです。
Riumは、iOS、Android、Web、Windows、macOSで使用可能なマルチプラットフォームで、スマホでもサクサクとプレイできる業界トップレベルの動作品質を誇ります。
このブログ記事では、メタバース空間制作を行っている筆者が、製作者目線でRiumの特徴や魅力について詳しく紹介します。
- メタバース空間の公開までblenderのみで完結
- 豊富なギミックの実装
- イベント開催に便利な機能満載
メタバース空間の公開までblenderのみで完結
まず、Riumの特徴として制作者目線で挙げられるのが、メタバース空間の公開までblenderのみで完結できてしまうことでしょう。
blenderは無料で使える3DCGの制作ソフトで、映画やアニメの制作など、世界中で活用されています。
メタバース空間の制作にはunityやUnreal Engineというゲーム開発ソフトを使うことが多く、一定の知識と技術が必要になってきます。
空間の中にある物はblenderで作成し、それをゲーム開発ソフトに移動してシステム面を完成させることが多いのですが、Riumはその必要がありません。
blenderの中にRium制作用の機能を取り込むことで、システムやギミックも実装できるのでとても楽です。
公開のためのアップロード作業は、自身のRiumアカウントからアップロードキーをコピーしてblender内のアップロード画面に貼り付け、アップロードボタンを押すだけです。
詳しい操作方法はRium公式のドキュメントを参照してください。
blenderを使った3D空間の作成には一定の知識が必要になりますが、多くの人に使われているだけに、YouTube等で初心者向けの解説がたくさんあります。
慣れると操作もしやすく、3Dならではの表現が可能なのでぜひ挑戦してみてください。
豊富なギミックの実装
Riumには豊富なギミックが用意されています。
自分が作った3Dモデルを回転させたり上下に動くようにしたり。他にもドアの開閉機能や椅子に座る設定、炎や魔法の演出など様々なギミックを実装できます。
これに関してもunityやUnreal Engineはプログラミングの技術が必要だったりするのですが、Riumは使いたい項目を選ぶだけで実装可能です。
画像や動画を映し出すスクリーンの設置、外部リンクの設置などイベントで活用できる機能も簡単に作ることができます。
各効果の詳細はこちらを参照してください。
メタバース空間内のギミックは体験度を大幅に向上させることができます。
ギミックを組み合わせることで簡単なゲームを作ることもできます。
自分が作ったゲームを友人と一緒に遊べることもメタバースの醍醐味なので、いろいろな組み合わせを試してゲームを作るのも楽しいかもしれません。
イベント開催に便利な機能満載
Riumには「ライブオペレーター」というイベント管理画面があります。
ここでは、イベント開催時の来場者数の確認やマイク発言権の管理などを行えます。
スクリーンに映し出す画像や動画の管理もこの画面で行うことができます。
音楽を流すこともでき、Riumはステレオ出力対応なので音楽ライブも臨場感高い演出が可能です。
その際には、スポットライトを動かしたり色を変更したりすることも管理画面から可能なので、本物のライブ会場に来ているかのような気分を味わうことができます。
管理画面はRiumのアカウントIDで管理者設定するだけで操作可能なので、イベントの主催者に操作してもらうこともできます。
操作に慣れると細かい演出で魅力的なイベントにすることができるので、ぜひRiumでメタバースイベントを開催してみてはいかがでしょうか。
Riumは2024年にリリースしたばかりなので、今後さらに使いやすい機能やコンテンツが増えていくと思います。
今回は制作者目線での魅力を挙げましたが、Riumの魅力は利用者目線でもたくさんあります。
特にデータ容量が軽いのが特徴で、スマホでもサクサク動きます。
メタバース空間は重くて動きが止まってしまったりサーバーから落ちてしまったりすることがよくあるのですが、Riumはスマホゲームを開発してきた会社が運営しているのでその面にも強いです。
メタバースでイベントの企画を考えている人は、Riumでの開催を検討してみてはいかがでしょうか。
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