メタバース空間では、アバターを用いて自分自身を表現し、他者とコミュニケーションを取ります。
アバターで活動するメリットとしてよく挙げられるのが、新しい自分を表現できる点です。
好きな年齢、性別、服装になるだけでなく、人ではない何かとなって活動することもできます。
しかし、アバターの魅力はそれだけではありません。
自己表現を含め、以下のような魅力があります。
- 自由な自己表現
- 自信やスキルの向上
- コミュニティでの一体感
- 新しい宣伝方法の可能性
他にも様々な魅力が考えられますが、本記事では以上の4点について解説していきます。
自由な自己表現
メタバースでは、ユーザーは自分のアバターを自由にデザインできるため、現実世界での制約に縛られることなく、自分の理想像を具現化することができます。
例えば、年齢を若返らせて子供の姿にすることや、異性として存在することも可能です。
見た目だけでなく、ボイスチェンジャーを活用して自分が発する声も自由に表現できます。
また、人の姿に留まらず、動物やキャラクターの姿になって活動している人も多くいます。
これまで自分の姿にコンプレックスを持っていた人や、現実的にできなかった理想の姿を持っている人も、メタバースの世界ではアバターで変わることができます。
その日の気分によって全く違った姿になれるのも、アバターの魅力ですね。
このようにして自由な自己表現ができることは、次に挙げる自信やスキルの向上にも深く関わっていて、その効果で人生が変わった人もたくさんいます。
自信やスキルの向上
アバターの外見は、ユーザーの行動や態度、気持ちに影響を与えるといいます。
例えば、背の高いアバターを使用すると強気な行動になる、ドラゴンのアバターを使うと高所や落下への恐怖が抑制されるなどの研究結果があります。
また、アインシュタインのアバターを使用することで自尊心の低い人の認知課題解決能力が向上したとの報告もあります。
このようにアバターの外見や特性がユーザーの行動や心理に影響を与える現象を「プロテウス効果」といいます。
プロテウス効果により、人生に変化が起きた人も多くいます。
明るい社交的なイメージのアバターを使うことで、メタバースの世界で様々な人とつながりができて新たな仕事の機会を得た人。
自閉症の子供が普段は周りの人とコミュニケーションがとれない中、メタバースで初めて周りの人とコミュニケーションがとれ、そこから自信につながって普段の生活でもコミュニケーションがとれるようになってきた人もいます。
このように、アバターで行動することで新たな自信やスキルを得て人生を好転させる可能性があるのも、大きな魅力でしょう。
コミュニティでの一体感
メタバースでは、ユーザー同士が共通の興味や価値観を持つコミュニティを形成し、その中でお揃いの服装やアバターを楽しむことができます。
例えば、メタバース内で特定のコミュニティの運動会を開催して、お揃いのアバターでチーム分けをします。
そうすることでチームの一体感や絆が生まれ、イベントとしても映えて楽しい企画を作り上げることができます。
音楽ライブでもお揃いのTシャツを着用して楽しむ文化がありますが、メタバースでもお揃いのアバターで参加することで一体感が生まれます。
また、そのような場で貴重な限定アバターを使うと新たなコミュニケーションが生まれたりもします。
特定のテーマや価値観を共有するユーザーが集まることで、コミュニティ内外に対して明確なアイデンティティを示すことができます。
これにより、コミュニティはアバターを通じて独自の文化や伝統を築き上げ、より一体感を増すことができます。
新しい宣伝方法の可能性
新しい宣伝方法の可能性として、アバターにスポーツ選手のユニフォームのような広告を載せる方法が考えられます。
企業やブランドは、アバターの服装やアクセサリーに広告を掲載することで、メタバース内のユーザーに直接アピールすることができます。
ユーザーはお気に入りのブランドや企業のサポーターとして、アバターを通じてそれを表現することも可能です。
これはメタバース空間に広告を掲載するよりも圧倒的に効果的で、様々な場所に現れる広告を多数の人に配布することができ、拡散力が非常に高いです。
広告だけでなく、自身が所属しているコミュニティのアバターを使用していれば、それだけで宣伝になる可能性があります。
表現に制限のないアバターだからこそ、今後様々な宣伝方法が活用されると思いますので、今から検討してみると新たな可能性が見つかるかもしれません。
まとめ
メタバースにおけるアバターは、単に見た目の表現だけでなく様々な魅力を秘めています。
今後アバターの需要が増え、それらの魅力がますます注目されていくと思います。
ちなみに、人型のアバターは簡単に理想の姿を作ることができるツールが複数存在します。
VRoid Studioは顔のパーツや体型などを非常に細かく調整できるのでオススメです。
また、Vket Avatar Makerも好きな顔や体型の調整ができ、今後様々なクリエイターが制作したアバターを取り入れていくとのことなのでオススメです。
VRoid Studioはアプリのダウンロードが必要ですが、Vket Avatar Makerはアプリ不要でブラウザ上で制作可能です。
どちらも制作したものをダウンロードすれば、ほとんどのメタバースプラットフォームで使用できるのでぜひ制作してみてください。
キャラクターや動物型などのアバターは、ツールで作るのが難しいので、クリエイターに制作依頼をするのがオススメです。
誰もがSNSのアイコンを持っているような感覚で、今後メタバースのアバターを持って活動するのが普通になるような未来が来ることを楽しみにしています。
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